見た目も美味しいメニューのススメ
嚥下障害があっても楽しい食事ができる再形成食についてです。
目でも楽しめる介護食「再形成食」とは
再形成食とは、従来のミキサー食、流動食に変わる、嚥下障害をもつ人のための新しい食事です。
以前は食事をミキサーにかけただけであったり、時には栄養剤の点滴などですませてきた食事を、やわらかさは保ちながらもう一度形づくることで、食べる楽しみ、喜びをもたらす食事として近年注目を浴びています。
介護はする側ももちろん大変ですが、される側にとっても大変です。日々衰えていく自分と向き合うのはなかなか辛いことです。食事がどんどんまずく、元の形をなさないものになれば「ココまで弱ったか」と気も弱くなります。
また、口から食べることは、栄養面以外にも唾液の分泌、吐き気の抑制などさまざまな効果があります。「食べられる」という喜びは生きる希望にもなるのです。
再形成食を作るための食材
そんな介護される側の生活の質(クオリティオブライフ)を上げる、再形成食を作る食材には3つの種類があります。
- 寒天
テングサが原料。一度沸騰させるまで加熱し、冷やすことで固まる。固まり方は硬め。 - ゼラチン
豚などのコラーゲンが原料。やわらかくプルプルしているため、食感が良いが、80度以上になると固まる力がなくなる。また、唾液や温度によってかたまりがほどけてしまう。 - ゲル化剤
デキストリンという食物繊維を使用して、食材をかためる。製品によっては、とろみはつくものの、固めるまではできないものも多い。
私がおすすめする再形成食のための材料は、ゲル化剤の「まとめるこeasy」です。寒天やゼラチンで再形成食をつくろうとすると、食材やメニューによって使い分けをしなければならず、さらに下準備なども必要で、家族の食事に対して倍近くの時間がかかってしまいました。
まとめるこeasyなら、料理に振りかけてまぜるだけ、または料理とともにミキサーに入れて混ぜるだけで、再形成食ができます。このまとめるこeasyが発売されたことで、私の介護食づくりはぐんとラクになりました。